AIは今や私たちの生活や仕事に欠かせない存在になりました。特にChatGPTの登場により今までり更に注目されるようになりました。AIはどのように進化してきたのでしょうか?そして、これからどんな可能性が広がっていくのでしょうか?今回は、AIの最新動向についてまとめてみました
AI白書2023
まずは、人工知能の最新動向を解説する「AI白書 2023」を紹介します。この本は、2017年以来、毎年発行されているシリーズで、AIの技術、企業の利用事例、海外事情、関連する制度政策などを網羅的に紹介しています。
2023年版では、「ChatGPT」などの生成AIの現状とこれから、関連の技術や制度などを多角的に解説した内容となっています。生成AIとは、テキストや画像などのデータを自動で生成するAIのことで、近年注目されている分野です。
生成AI企業トップへのインタビューや、大規模言語モデル(LLM)の技術、AIをめぐる著作権や契約、G7でも話題となるAI原則に関わる議論の紹介など、興味深いテーマが盛りだくさんです。AIに関心のある方はぜひ一読してみてください。
マイクロソフトのAIへの取り組み
次に、マイクロソフトがAI分野で行っている取り組みについてご紹介します。マイクロソフトは、「地球上のすべての人とすべての組織が、より多くのことを達成できるようにする」というミッションを掲げ、現在当社のあらゆる製品に、AI機能の搭載を進めています。
2023年2月にはChatGPTを組み込んだBingやWindows11を、また3月には営業の生産性を劇的に向上させるMicrosoft Dynamics 365 CopilotとローコードツールPower Platform Copilotを同時に発表しました。AIをCopilot (副操縦士)として、人々がより創造的な仕事やイノベーティブな思考に集中できるよう、人々や社会に貢献できるAIの可能性を追求します。
マイクロソフトでは、有意義なイノベーション、人と組織のエンパワーメント、責任あるAIという3つの原則に基づいてAI開発を行っています。また、OpenAIという非営利団体とも協力して、GPT-3やCodexなどの高性能な大規模言語モデルを開発しています。
マイクロソフトが提供するMicrosoft Cloudは様々な製品とソリューションで構成されるテクノロジープラットフォームであり、その中でもAzure OpenAI Serviceは特筆すべきサービスです。このサービスでは、GPT-3やCodexなどの生成AIモデルを簡単に利用できます。言語生成や要約だけでなく、コード生成や画像生成も可能です。また、Azure Active Directoryによる認証・認可やプライベートネットワークによる閉域網での利用も可能です。
AIがもたらすインパクト
最後に、新しいAIテクノロジを用いてすでに多くの企業で大きなインパクトを実現している事例を紹介します。
- パナソニックコネクト:全社員12,500人に向けて、生産性向上を目的にAzure OpenAI Serviceで構築したAIアシスタントサービス「ConnectGPT」を展開。同時にAIに強い人材育成に向け、スキルセット構築も推進。
- CARMAX:ウェブサイトで販売する車のサマリーを、Azure OpenAI Serviceを活用し迅速に作成。11年かかると想定された膨大なカスタマーレビューを、わずか数日でまとめることに成功。
- EY:各種コンサルティングの新規の契約や監査作業において、ドキュメントオートメーションを利用し、約25万時間もの作業時間を削減。
- note:月間約4000万人が利用するnoteでは、タイトル提案など創作支援の領域にAzure OpenAI Serviceを使った新機能を実装。
- PKSHA:AI Helpdesk for MS Teamsなどを活用し、多様なAIサービスやプロダクトを展開。企業のDX推進を支援。
画像生成AIの登場
画像生成AIとは、テキストやデータを入力することで、AIが自動的に画像を生成する技術のことです。画像生成AIには、様々な種類や用途があります。ChatGPTが言語生成なのに対し画像生成を行うAIも登場してきました。例えば、以下のようなものがあります。
- Adobe Firefly:アドビが提供する画像生成AIサービスで、テキストからフォトリアリスティックな画像や絵画的な画像、ビデオ、3Dなどを作成できます。
- Midjourney:Discord上で動作する画像生成AIサービスで、リアルテイストやアートテイストの高品質な画像を生成できます。二次元絵に特化したにじジャーニーも利用できます。
- Stable Diffusion:オープンソースのAIプログラムで、モデルを変更することで多種多様な画像を生成できます。Google Colabや自分のPCで実行できます。
- Novel AI:テキストから小説やゲームのシナリオを生成するAIサービスで、画像生成機能も備えています。
- Holara AI:テキストから人物の顔やポーズを生成するAIサービスです。
まとめ
いかがでしたか?AIの登場から数年が経ちいよいよ実用化が進んできました。今後はAIによって開発された更に新しいAIが登場してくると人間の知能を超えてくる懸念がありますがこの動きは止まりそうにないので注意深く使っていきたいですね
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